2008年12月15日月曜日
Happy Holidays!
皆さん、どうぞよいお年をお迎え下さい。
来年も何卒宜しくお願いします。
熊谷芳江
Sweet River Enterprises
*では、パタゴニアに行ってきます。今朝のホワイトホースの気温はマイナス28度。チリのサンティアゴは今日+30度前後。気温差50度を楽しんできます。
2008年12月3日水曜日
スキーシーズンの到来
2008年11月11日火曜日
Be-Pal
Sweet River Enterprisesの経営と平行してYukon Collegeという地元のコミュニティー・カレッジに勤めて早8年。ここで、留学生受け入れのための企画やリクルート、留学生のお世話などに携わってきました。そして3年前に、自分が32日間のアウトドア・リーダーシップ・プログラムを経験し、そこで生まれたのが、日本の若者に同様の経験を紹介したいという新たな夢/目標/企み。机上の勉強だけでなく、外で実際に自分の手を汚し、触れ、外国人のインストラクターの動きを観察し、自然の中で学び、考え、感じ、インストラクターや他の参加者と意見を交わし、そこから得るものを体験して欲しいという強い思い。語学は、伝えたい想いがあれば、きっと付いてくる。
そんなアイディアに最初に賛同してくれたのが、早稲田大学。去年の夏からスタートした様々な出会いが繋がり、育まれ、1年後、早速のプログラム実現となったのです。
そして今年の8月、ホワイトホースの空港に降り立った13名の学生と早稲田大学職員の方との17日間は、本当に素晴らしい時間でした。学生の体力や語学力など、未知の部分が多かったプログラムを、こちらが期待していた以上のものにしてくれたのは、学生でした。彼らの素直さ、勘の良さ、ユーモアのセンス、笑顔、チャレンジ精神、、、。7日間、自分たちが野生地で過ごすのに必要な衣類と道具、食糧を全て担ぎ、荒野へ。アウトドアに殆ど無縁な生活をしていた彼らが、ユーコンの自然とアクティビティを受け入れ、自分の物にしていっている姿を見るのは、本当に微笑ましく、楽しく、頼もしいものでした。
そして、同大学出身の野田さんとの1日。生徒たちは恐縮しながらも、野田さんと川の上で時間を過ごし、最後は日本の自然を考える討論会の時間を得、プログラムを終えたのです。私が初めて野田さんと出会ったのも、彼ら位の年齢。丁度、自分の人生をどう生きるか悩んでいた時代。あの時、「君は大丈夫だからユーコンに行け!」と背中を押してくれたのが野田さんで、今、私はここにいるのです。今回の野田さんとの出会いから、学生にも色々な想いが生まれたようで、それは、とても素晴らしいことだと思うのです。一人の学生が野田さんとの話を終えた後、私の所に来て言いました。「Yoshiさん、僕も、ああいう大人になりたいです」
もし、私がユーコンに来ずに日本にいたら、何をしていたか、、、。時々、考えます。答は、学校の先生。「教育」というものに携わりたいという想いは、昔からあったのです。でも、今、自分が、自分の好きな舞台で、ちょっと違う角度でその分野に足を突っ込み、学生に出会い、語らえていることを、本当に嬉しく思います。
「屈強な姉さん」、、、早稲田大学の学生からいただいた、私のあだ名です。もう少し可愛い名前にして欲しかったですが、仕方ありません。その「屈強な姉さん」は、日本に帰って頑張っている学生を思う度、笑顔になります。彼らと出会えて、本当に、良かった。
2008年10月4日土曜日
Event in Tokyo
10月22日(水)14:30-16:30
日比谷三井ビル945号室「創相の場」会議室
参加費1500円(ドリンク付)。先着30名
ということで、予約制のようです。もし、昼間に時間のある方、興味のある方は、私宛メールでご連絡ください。私の方から、主催者側に連絡します。
テーマを書いていませんでしたね。テーマはなんと、「ユーコンの魅力に青春をかける」だそうです。
私が付けたのではないのですが、、、。このテーマに沿うよう、私がユーコンに来たきっかけ、そこからのスタート、ここでの生活、ユーコンのユニークな友人の話、旅の話などを通して、ストーリーと写真でユーコンの魅力をお伝えできればと思っています。
ということで、イベントのお知らせでした。
2008年9月30日火曜日
秘宝
2008年8月18日月曜日
人生観を変える場所
2008年7月31日木曜日
Friends
2008年6月25日水曜日
Bike Trip to Juneau
2008年6月9日月曜日
Surprise!
2008年6月3日火曜日
Fish on
2008年5月28日水曜日
初カヌー
2008年5月13日火曜日
今年のカヌーツアー
Sweet River Enterprisesを設立して早11年。今でもやめずに続けているのは、自分がここにいることの意義を失わないため。私がなぜここに住んでいるのか。その答の殆どがユーコンの川と、それを取り囲む自然の中にあると言っても過言ではないかな。
そんな私にとって、原点とも言えるユーコン川を、皆さんと一緒に旅して、カヌーの上で昼寝しながら、釣りをしながら、焚き火を見つめながら、思いを共有することを楽しみにしています。
ツアーの詳細は、以下のリンクからご参照下さい。
http://shogai-kando.com/10lineup/ism3canoe/index.html
2008年5月9日金曜日
2008年3月18日火曜日
Back Country Skiing
あと3日でアジアに向けて出発。都会を歩く自分の姿を想像しては、「帰ってきた時にはもう、スキーができないかもしれない」という焦燥感にかられ、ここのところ、毎日のように滑っている。
1月から、平日週5日はクロスカントリー。週末1日はバックカントリーと、忙しい日々(?)を過ごしてきた。先週末も、ユーコンでの今季「滑り納め」を胸に、カナダとアラスカの国境、「ホワイト・パス」へ。5回ほど、滑っては歩いて登り、滑っては歩いて登り、、、を繰り返し、ヘトヘトになりながらも素晴らしいパウダーにはしゃぎ、滑り終わった時にはI love skiing!と叫んでしまった。
4年ぶりに一緒に滑った友人から、「Yoshi、上手くなったなあ」とお褒めの言葉をもらい、上機嫌になる。これも、休みとくればスキー、、、無理やり休みを取ってはスキー、、、という日々を過ごしたお陰?
今度は、「きれいに、格好良く滑る」ことが課題。これが、難しい。
今週末からの韓国と日本滞在。ソウルで、福岡で、東京で、一体どうやって体力作りを継続するか、悩むところ。皇居周辺を走る自分の姿は想像できない。やはり、慣れない靴を履いての都会での早歩き、、、以外にないのだろうか。
2008年2月22日金曜日
ユーコン・クエスト
2日ほど前から、ホワイトホースに続々とユーコン・クエストのマッシャーがゴールしています。今年の優勝者は、アラスカン・マッシャーのランス・マッケイ。彼は、なんと4年連続でのクエスト制覇。37歳の若きマッシャーは、強靭としかいいようのない精神力と体力の持ち主です。
今年のクエストは、フェアバンクス出発。当日は-46度で、出発早々棄権するマッシャーが相次ぎました。その数日後、気温が極端に上がり、現在ホワイトホースは+4度、、、。雪が溶け始め、すっかり春の陽気です。
ユーコン・クエストの走行距離はフェアバンクス-ホワイトホース間の1600キロ。距離ではアンカレッジ-ノーム間で行われるイデタロッドより短いものの、チェックポイント間の距離の長さから、「世界で最もタフな犬ぞりレース」と言われています。
ところで、このユーコン・クエストのルート、最初に犬ぞりで走ったは、実は日本人だった、、、という事実をご存知でしょうか?彼の名前は和田重次郎。彼は、有名な「アラスカ物語」のフランク安田とほぼ同時期に極北に暮らしていた、日本人マッシャーなのです。彼は、フェアバンクスで砂金を発見し、そのニュースを知らせるために、ホワイトホースまで犬ぞりで駆けつけ、その時に走ったコースが、後にユーコン・クエストのルートになったということです。ちなみに、先述したイデタロッドも、この和田重次郎がコースを開拓したとのこと(http://www.wadajujiro.jp/)。そんなにも昔に、北の魅力に惹かれた日本人が、この北の大地を自由に冒険していたことを想像すると、圧倒される思いがします。
フェアバンクス出発の年は、ホワイトホースの町のクエスト熱はそこまで上がらないことが常。しかし、私の友人の熱烈クエスト・ファンたちは、毎日、夜中までゴールするマッシャーを見に出かけています。日本の皆さんも、ウェブサイトを通して、是非、クエストの雰囲気を味わってみてください。http://www.yukonquest.com/
2008年2月19日火曜日
ウィンター・ブルー
12月。朝11時前後にようやく空が明るくなり始め、そして午後4時にはもう真っ暗な状態になる。だから、私たちは毎日暗い空を見ながら出勤し、帰宅する。
悲しいことがあったり、寂しい気持ちになると、この暗さは結構、心に染みる。太陽が、とてもとても恋しくなる。その上にマイナス30度などとなると、もうどうしようもなくなったりもする。
だから、冬至の日には皆、お祝いをする。春に向けての、お祝い。
2月。夕方4時半に仕事場を出ると(早いって?)、まだ充分太陽が高いところにある。すぐに家に帰り、着替えてクロスカントリー・スキーに出かける。もう、6時半までは充分にヘッドランプ無しで滑ることができる。グングン、グングン、日が延びていることを体で感じる。
少しづつ、前進する。ウィンター・ブルーを吹き飛ばす。
高校時代に大学受験を控えた頃、卒業文集に友人が書いた一文。
春は来る きっと来る あなたにも そして私にも
2008年2月1日金曜日
It's 2 cold
今朝の気温はマイナス44度。マイナス40度を超えると、窓から見る景色は霧で真っ白になり、目に見える空気が重くなります。外出するならば、帽子、コート、スノーパンツ、手袋、ウィンター・ブーツという基本的な防寒着の着用はもちろんのこと、口のまわりをしっかりとスカーフなどで覆う必要があります。3日前、車のエンジンがスタートしなかったので仕事場まで歩いた私は、この部分を多少怠ったため、肺にダメージを与えてしまい、1日中咳が止まりませんでした。
ユーコンに暮らし始めた1年目の冬、九州でヌクヌクと育った私はこの寒さが珍しく、随分色んな実験をして「楽しく」暮らしました。バナナを凍らせて、本当に釘が打てるのか?卵を凍らせるとどうなるか、、、。
ユーコン人の間では、夏の過ごしやすい時期だけここに暮らす人を「チチャコ」と呼んでからかい、厳しい冬を3回越した人を「サワドー」と称します。「これで、君もりっぱなユーコン人だ!」ということでしょうか。ここで初対面の人に自己紹介すると、必ずと言っていいほど「ここに住んで何年になる?」と聞かれます。旅行者にはとてもオープンでフレンドリーなユーコン人も、人の出入りが激しい土地柄だけに、地元での人との付き合いには警戒心も強いところもあるのです。長く住めば長く住むほど、地元の人々からの信頼が厚くなる、、、。これは、ここに12年暮らしてから感じることです。
しかし、そのサワドーも1週間続くこの寒さには閉口しています。先日は、玄関を開けようとして鍵がポッキリ折れました。ホワイトホース発着の飛行機が続々欠航になり、スペインへの休暇を楽しみにした友人が不機嫌な顔をしています。今週末にはマイナス30度まで上がるという予報が出ています。マイナス30度を「暖かくなる」、と表現するのもどうかな、、、という微妙なところです。