2009年7月24日金曜日

Prep


来週月曜日、いよいよ友人たちとアラスカ、プリンス・ウィリアム・サウンドへの11日間のシーカヤックの旅に出かけます。今は、バタバタと旅の準備中。家では、先週から友人に借りたDyhidrator(日本語では何というのでしょう、、、。食糧を熱風で脱水させる機械)が作動しっぱなし。カヌーでの旅と違い、クーラーをドッカリ載せていけるわけではないので、イチゴやキウイ、バナナなど果物を中心に、保存食を作製中なのです。
旅の仕方によって、持参できる食糧やパッキングの仕方などが変化するので、新しいことに挑戦する度に、本当に色んなことを学びます。
4日後には、ここから友人のトラックでアラスカのバルディーズに向かっています。バルディーズは、大学時代に初めてアラスカの地を踏んだ旅で訪れた町で、また、初の「幻のオーロラ」を見た場所でもあります。昔、観光フェリーで渡った海。あの頃は、その10数年後に自分がそこをシーカヤックで旅するとは想像もしていませんでした。あの時のアラスカでの1歩1歩が、私をユーコンに導いたことは間違いありませんが。
では、氷河の海に、しばらく出かけてきます。行ってきます!

2009年7月9日木曜日

Into the Wild
































世界の色んな場所を旅して感じる「ユーコンの良さ」は、いわゆる「景勝地」へのアクセスの悪さ。土地が広大であることと、ハイウェイの通っている場所が限られていることがあり、歩く、漕ぐ、飛ぶなどの方法でないと「行けない、見れない」場所が山ほどある。例えば、カナダの最高峰、マウント・ローガンだって、天気さえ良ければハイウェイから見える、、、ものではないし、氷河へも車で簡単にアプローチして、ちょっと歩いてみる、、、などというセッティングはここにはない。そして、そういう場所に限って、息を呑むような風景に出会えることがある。そこには、雄大な野生地を楽しめるという以外に、努力してこそ見て感じることができる場所であるということ、そして人や車が入っていないからこそ保たれている美しさというものがあると思う。


先週末、私と友人3人の4人のパーティーで、ユーコンのクルアニ国立公園へ2泊3日のバックカントリー・ハイキングに出かけた。公園内でのハイキングというと、「トレイルに沿って歩く」が基本だけれど、私たちは地図を持ち、公園からバックカントリー・キャンピングのパーミットを取り、「道なき荒野」を歩くウィークエンド・アドベンチャーに出た。テント、2泊分の食糧、装備を入れたバックパックは約20キロ。トレイル・ヘッドから見上げる峠にはまだ雪が残っている。


友人たちと地図を見ながら、スタート地点からゴールまでのルートを検討する。「ここに尾根があるだろう。ここを歩いて、谷間に下りて、、、」。「2つ目の湖にテントを張りたかったけど、熊が多すぎるからと公園に禁止された。じゃあ、この手前の湖ではどうだろう?明日歩く距離が増えるけど、大丈夫だよね?」人に頼らず、自分たちの判断で行程を作っていくことの面白さ。

今回歩いたルートは、最初の約13キロほどがクリーク沿いであるため、時々、ボトルに水を汲み、顔を洗いながら歩く。足元には、今を盛りと咲くワイルド・フラワー。天気にも恵まれ、最高のハイキングを楽しむ。

2泊3日。ハイキング・ルートを離れて歩いた私たちは、車を止めていたゴール地点の約2キロ手前まで、他のハイカーに出会うことは一切無かった。こんな場所は、正直、世界でも限られているのではないかと思う。

また一つ、ユーコンで秘密の素敵な場所を発見できた。

写真解説:
1)Into the Wild
2)Loving Life
2)今回のクルー(マイク、スティーブ、デービッドと紅一点で嬉しそうな私)
3)4)絶景の中でのキャンプ地とアウトドア・キッチン
5)影
6)熊の掘った穴。はい、やはりいらっしゃいます。
7)もうすぐゴール、、、という地点で小川を見つける。冷たいユーコン流「ASHIYU」