2008年7月31日木曜日

Friends


昔、この上なくひとり旅を好む時期がありました。20代。どこへ行くのでも、ひとりで大丈夫。あの頃は、誰かに「一緒にネパールに行かない?」なんて声をかけるなんて、考えもしませんでした。最初からひとりでどこに行きたいかを考え、計画を立て、当たり前のように出かけて行っていた私。ひとりで何かをやり遂げることに、価値を見出していた頃。


それが、ユーコンに移り住んで、少しずつ変わっていきました。今でもひとりで旅をすることもあるし、それはそれで、新しい出会いもあって楽しいものです。でも、ここで「誰かと楽しむこと」を学んだのも事実。ひとりでいる時に、ふと「寂しい」と感じるのも、私には比較的新しい感情であり、時々、それとどう付き合っていいのかとまどう位なのです。
何がきっかけだったのか。野生動物が多いユーコンの自然環境の中で、安全に楽しむために人と出かけるようになったのか。カヌーという、パートナーが必要なアクティビティにはまったからなのか。ガイドという仕事を通して、人と楽しむことに慣れたのか。同じ趣味や価値観を持つ友人が増えたからなのか。それは、カナダにいる間に限りません。日本に帰っても、とにかく「会いたい人」が増え、滞在中はいつも誰かといることが多くなりました。


週末になれば友人たちとカヌーに出かけ、こういうグループ写真を笑顔で撮ることに楽しみを感じるようになった私。色々考えてはみても、ただ単純に、年を重ねて少し成長できたからなのかもしれません。