2009年9月4日金曜日

Curious Mind








また、ひとつ歳を取る。自分の生活を冷静に見つめ直してみると、歳を重ねていることに、なるほど、ナルホドと納得することもあれば、何故こうなんだろうと首をひねってヒネリマクルしかないこともある。

でも、もし、20代前半からひとつ変わっていないものがあるとすれば、恐らく旅への強い好奇心だろう。大学3年の夏、初めての海外、初めての独り旅で訪れたアメリカ。足元に広がるグランド・キャニオンを見渡していたところ、60代くらいのおばあさんが私に近づいてきて、尋ねた。「あなたは、今日どんな方法でここを楽しんだの?」「足で」「そう。私もね、30年前は、歩いて渓谷を下りた。でも、もうこの歳ではそれもできないから、今日はバスで観光したのよ」

私が、以後、バックパックを担いでの旅を始めたのは、この言葉との出会いがあったから。「体力と、気力と勇気がある今だからこそ、今しかできない旅をしよう」

その想いは、今でも続いている。だからこそ、私は人力での旅に魅力を感じ、パドルを持ち、スキーを履き、バックパックを担いで自然にアプローチする。

今年の夏の友人たちとの9日間のアラスカ、プリンス・ウィリアム・サウンドでのシーカヤックでの旅。旅の前の装備や食糧の準備から始まり、海では地図を読み、ラジオで天候をチェックし、風雨の中パドルを漕ぎ続け、氷河の壮大さや目の前に広がるレイン・フォレストの瑞々しさに感動し、テント場で歌い、大声で笑う。これは全て、好奇心が導いてくれること。好奇心があるからこそ、私は青く光る流氷にアプローチし、氷をすくって口に含んでみるのだと思う。

この好奇心だけは、歳を重ね、いつか生活や旅のスタイルが変わっても、変わらずに持ち続けていられたら、、、と思う。




3 件のコメント:

ayane9 さんのコメント...

長旅お疲れ様ですm--m
ホント綺麗な景色ですね。
日本じゃ見れない!特にうだる様な暑さの宮崎ではwww
今、仕事の合間に見て、少し涼しくなれました。
本当に凄いの一言!!!
熊谷さんがはまるのも、わかる気がします。
いつも良い景色を見せていただいて、
気持ちだけでも行けた気分になります。
これからも、怪我だけはなさらずに風景や旅の話など聞かせてくださいm--m
凄く楽しみにしてます。
それと、また藤村Dにユーコンリベンジを
ぜひ行っていただけるように・・・
無理ですかね><
水曜どうでしょうではユーコン川160キロはかなり人気ありますのでwww
でわ、また来ますww

熊谷芳江 (Yoshie Kumagae) さんのコメント...

Ayane 9さん

ありがとうございます。

いつか、ユーコン編がDVDになると嬉しいのですが、、、。

Ksk さんのコメント...

きれいな風景ですね!!
いつかユーコンに行ってみたいな…とそんな気持ちになりました!!

僕が行くその日まで、熊谷さんのその強い好奇心、もっともっと強いものになっていてくださいね。