2009年4月21日火曜日

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日本では、仕事の一環として、もしくは仕事の合間をぬって、会いたい人たちに会ってきました。そこで付いてくるのがお食事とお酒。「折角日本に来ているんだから、食べたいものを言ってみい」という非常に親切な友人知人の言葉に甘え、あれこれ美味しいものをいただいてきました。

ただ、この冬ほぼ週7日スキーをして鍛えていた体には、実家以外の2週間のホテル滞在は厳しかったのも事実。友人の薦めでランニング用品一式がスーツケースにパックされていたものの、慣れない夜更かし(夜11時過ぎれば私にとっては夜更かし)の連続に朝は「寝れるだけ寝れる」ポリシーを貫き、結局皇居ランも実現せぬままカナダに帰国。

ということで、帰国後初の週末は、まだ時差ぼけも完全に取れないまま、しかし体力回復と久しぶりのウィルダネスを満喫するため、早速友人の車に飛び乗り、ユーコンとヘインズ・アラスカを結ぶヘインズ・パス(ヘインズ峠)でのバックカントリー・トリップへ。「ちゃんと登れるか」少し不安もあったけれど、目の前の純白の山々と頭上の青い空を見たら、もう元気。「上へ、上へ」という誘惑にかられ、吸い込まれるように登っていきました。

4月のスキーを私たちは「スプリング・スキー」と呼びます。真冬のマイナス15度、20度の世界で汗や寒さを心配しながらのバックカントリーとは打って変わり、最初からウールのアンダーウェア1枚で登り始めても汗をかくほどの気候に、私たちは自然と笑顔になります。頂上では、通常ダウンを着込む必要がありますが、4月は写真の通り。男友達はトップレスになり太陽を吸収中。目の前には何処までも続くセント・エリアス山脈群。この景色を1日中、4人占めにできるのがここユーコンの凄いところ。

日本でのプロモーション活動中、「ユーコンは、日本の1.3倍の広さで、そこに人口が3万人しかいないんですよー」というコメントを幾度となく繰り返してきた私。でもそれは、ここに来て、自分の身をその自然のど真ん中に置いてみて初めて、それが一体どういうことなのか分かることなのかもしれません。丁度、私が朝8時、赤坂見附から必死の思いで乗車した地下鉄で潰されそうになったり、日曜夕方の原宿駅で電車に乗るのに30分押しつ押されつの列に並び、東京の人口密度を改めて実感したのと同じように、、、。

2週間前は、六本木ヒルズの52階から、あの人間が創造した都会の風景を見下ろしていた私。今は、そのほぼ対極の風景を持つユーコンに帰ってきた私。4月9日でユーコン在住14年目に突入。その両方の風景と自然、そこに暮らす人々に「ただいま」と言える人生に感謝。

1 件のコメント:

Hiroki Omiya さんのコメント...

お久しぶりです。
以前ユーコンカレッジのESLで
レッスン受けた事があります。

当時はお世話になりました。

ソウさん リョウタロウさんたちは
もう日本に帰国したのでしょうか。

当時は海外の都会生活に憧れて
バンクーバーへ越してしまい
その後半年ほどして日本に帰国しました。

うまく表現できませんが
今考えるとホワイトホースでの生活は
ものすごく清々しい、不思議な感じがします

もう一度行きたいです。
色々思い出してネットで検索したら
このブログにたどり着きました。

また、拝見させていただきますね。

HIROKI