2009年1月27日火曜日

心に残っている番組

ユーコンに暮らして、13年。未だ、テレビを持っていない。いや、部屋にテレビはある。10年ほど前、母が、当時超シンプル・ライフを送っていた私に誕生日のプレゼントとして、「せめてテレビ位は持ちなさい」とビデオデッキと共に買ってくれた、それである。しかし、相変わらずテレビは、テレビを見るためには存在しておらず(ケーブルにも何も繋がっていない)、冬の寒い日に映画を見るためだけにある。

しかし、今でこそ「私の家で大切なのは、テレビよりも大きな窓」と言っている私だが、昔から全くテレビを見なかったわけではなく、今でも子供の頃に見て、心に残っている番組はいくつもある。

私が台詞を覚えるほどの「北の国から」ファンであることは、知り合いの間では承知の事実。このドラマはオンタイムで見て育ち、純君がストーリーの最後に結婚し、そしてその俳優が実生活でも結婚した時は、朝日新聞をインターネットで読みながら、「純君、お前もか」と感慨にふけった。ちなみに、北の国からのテレビシリーズDVD12巻はしっかりホワイトホースに完備しており、このために日本製のDVDも持ち帰ったほど。

その他、姉や弟と毎週欠かさず見た番組は「大草原の小さな家」。あの家族がなんとなく自分たちに似ており、当然、私は次女でお転婆で夢見がちなローラ役。いつも、金髪で頭が良くて落ち着いていて優しい長女にどこか憧れているところも私と自分の姉の関係のようで面白かった。

この、私が子供の頃に夢中になった番組ふたつの大きな共通点といえば、子供が野原を駆け抜けて小学校に通学すること。家族が協力してシンプルな山小屋/キャビン風の家に生活していること。コテコテの家族愛/町の人々との人情ドラマがあること。

昔から、私の好みははっきりしていたのかもしれない。いづれの番組も、推奨して見せてくれていた親は、まさか将来、これが私の生活になんらかの影響を及ぼすことになるとは、思いもよらなかっただろうが、、、。

小屋に生活しながら、丸太で家を建てる夢を持った「五郎さん」。私も、今度ユーコンのスプルースの森に家を建てる。「丸太の家」でも、「石の家」でも、「拾ってきた家」でもないけれど、自分なりに色々と考え、建築家や大工や木こりの友人たちと話し合い、協力して、環境に優しい家を建てる。そういう、意識の高い家、必要最小限のスペースを持った家を、建てようと思う。これが、今年の私の目標のひとつ、なのです。


*ちなみに、路線は違えども心に残っているのは、NHKが夕方6時頃から放送していた人形劇シリーズの「三国志」と「プリンセス プリンプリン」。小学生ながら、孔明と関羽の格好良さにノックアウトされたのを覚えている。懐かしいなあ、、、。

2009年1月15日木曜日

Patagonia


アルゼンチンで2週間、チリで2週間の休暇を過ごした後、5本の飛行機を乗り継ぎ、38時間もの時間をかけてホワイトホースに戻りました。

2年前のパイネ国立公園やイースター島といった観光必須の場所を忙しく回った旅とは違い、今回は二つの町にじっくり滞在し、そこを取り囲む自然や人と知り合う時間を過ごしてきました。
写真は、アルゼンチンのバラロチェ*という町をベースにハイキングを楽しんでいた時に訪れたFrei山。ロッククライマーの間では有名な場所です。

空に向かってそびえる切り立った岩山と青い空、そしてパタゴニアの風に乗って流れる雲を、ここでマテ茶をすすりながら懐かしんでいます。なんとも、贅沢な時間だったよなあ、、、。
*バラロチェは、パタゴニアの北のLake Districtに位置しています。チリでは、パタゴニアの小さな町に滞在していました。