2009年5月26日火曜日

五郎さん


東京に住む仲良しの男友達Yから、家の建築の経過報告のメールへの返事が来た。
「なんかさ、本当に五郎さんみたいだよね」

この五郎さんというのは、当然「北の国から」の五郎さんなわけで、ファンの彼からしたら褒め言葉なんだろうけど、30代、女盛り(?)の私としては、五郎さんと呼ばれるのはどうだろうと、田中邦衛の顔を思い浮かべなら、ちょっと首を傾げてしまった。

次に頭に浮かんだのは、「野菊の墓」。あの小説の中で、民子は政夫という青年に「野菊のような人だ」と言われる。私も、例えられるなら「五郎さん」より「野菊」の方がいいよなあ。

でも、長靴履いて、シャベル・カーに乗せてもらって嬉しそうにしている我が写真を眺めると、やはり友人のコメントの方がはまる。まあ、仕方ないか。

2009年5月21日木曜日

水を探す







ドライブ・ウェイを入れて、電気を引いてきたら、次は井戸を掘ることになる。今日は、その準備として「水脈」を探してきた。

こちらには、「ウィッチーズ・トリック(魔女のトリック)」というものがあることを最近学んだ。ワイヤーやウィローの木の枝を持って森を歩くと、水脈のある所でワイヤーが回ったり、枝がしなるので、そこを掘るといい、、、というのだ。「はあ?」、、、花さかじいさんじゃあるまいしと、最初はかなり半信半疑だった私。すると、友人のマイクが「僕が見せてあげよう」と言い、早速、私の土地に来てくれた。
彼は、ハンガーを崩したような普通のワイヤーを2本と、不思議な棒を2本持って現れた。そして、彼がそのワイヤー片手に1本づつ持って歩き回ると、、、本当に、途中でクルリと両方が同時に回った???。もう少し歩くと、また、回る。目を見張る私に、「同じ場所を歩いて試してごらん」というので、ワイヤーを持って歩くと、確かにマイクと同じ場所で急にワイヤーがクルリと向きを変えた。

次に、ワイヤーが回った場所に立ち、棒を手にしたマイクが「頭にきれいな水を思い浮かべるんだ」と言い、目を閉じると、その棒が静かに上下に動きだした。「回数を数えて」と言うので、心の中で静かにその上下する数を数えると114回でゆっくりと動きが止まった。これは、地表から水脈までの深さだそうで、114フィート、ということなのだそうだ。

本当に、ビックリ。これは、科学的なことではなく、どちらかと言えばスピリチュアルな行為なので、信じる、信じないは人によるけれど、井戸を掘る人の殆どがマイクのような人を頼りにして場所を決めるそう。私も、目の前で見たら「もう、ここしかない!」という思い込みが生まれ、広大な土地にて井戸の場所を決定。折れた枝を立て、目印に石を置いたその場所が、とても特別な場所に思われた。

正直、「井戸を掘る」というのは博打に近い。何せ、掘る深さによって料金が変わるし、本当に水脈があるかも保証は無い。井戸を掘らなければ、家に巨大なウォーター・タンクを備え付け、水を配達してもらうようにもできるけれど、でも、「水」が好きな私は、どうしても自然から水をいただくよう、井戸にこだわっている。さてさて、、、どうなることか。

ところで、日本にもこういう「ウィッチーズ・トリック」のようなものはあるのでしょうか。まあ、今どき井戸のある家なんて珍しいでしょうが、、、。もしご存知の方がいらっしゃったら、是非教えてくださいね。





2009年5月4日月曜日

First Paddling of the Season




まだ岸辺に雪が残るユーコン川での初漕ぎ。

ホワイトホースのダウンタンから出発して3時間のパドリング。途中、更に北を目指す白鳥や渡り鳥が静かに羽を休める姿も見られた。頭上を飛ぶ白頭ワシも、時々聞こえてくる雪が川に崩れ落ちる音も、全てが夏の訪れを祝福しているよう。

私もこの季節、また川の上の人になる。笑顔。