皆さん、どうぞよいお年をお迎え下さい。
来年も何卒宜しくお願いします。
熊谷芳江
Sweet River Enterprises
*では、パタゴニアに行ってきます。今朝のホワイトホースの気温はマイナス28度。チリのサンティアゴは今日+30度前後。気温差50度を楽しんできます。
優しくて厳しい、圧倒的な北の自然の中で遊ぶ
2日ほど前から、ホワイトホースに続々とユーコン・クエストのマッシャーがゴールしています。今年の優勝者は、アラスカン・マッシャーのランス・マッケイ。彼は、なんと4年連続でのクエスト制覇。37歳の若きマッシャーは、強靭としかいいようのない精神力と体力の持ち主です。
今年のクエストは、フェアバンクス出発。当日は-46度で、出発早々棄権するマッシャーが相次ぎました。その数日後、気温が極端に上がり、現在ホワイトホースは+4度、、、。雪が溶け始め、すっかり春の陽気です。
ユーコン・クエストの走行距離はフェアバンクス-ホワイトホース間の1600キロ。距離ではアンカレッジ-ノーム間で行われるイデタロッドより短いものの、チェックポイント間の距離の長さから、「世界で最もタフな犬ぞりレース」と言われています。
ところで、このユーコン・クエストのルート、最初に犬ぞりで走ったは、実は日本人だった、、、という事実をご存知でしょうか?彼の名前は和田重次郎。彼は、有名な「アラスカ物語」のフランク安田とほぼ同時期に極北に暮らしていた、日本人マッシャーなのです。彼は、フェアバンクスで砂金を発見し、そのニュースを知らせるために、ホワイトホースまで犬ぞりで駆けつけ、その時に走ったコースが、後にユーコン・クエストのルートになったということです。ちなみに、先述したイデタロッドも、この和田重次郎がコースを開拓したとのこと(http://www.wadajujiro.jp/)。そんなにも昔に、北の魅力に惹かれた日本人が、この北の大地を自由に冒険していたことを想像すると、圧倒される思いがします。
フェアバンクス出発の年は、ホワイトホースの町のクエスト熱はそこまで上がらないことが常。しかし、私の友人の熱烈クエスト・ファンたちは、毎日、夜中までゴールするマッシャーを見に出かけています。日本の皆さんも、ウェブサイトを通して、是非、クエストの雰囲気を味わってみてください。http://www.yukonquest.com/