2010年1月26日火曜日

Today

いつも、楽しいこと、好きな友人たちのこと、きれいな場所、感動した瞬間、、、と、ポジティブなことばかりをブログに書くけれど、生きていればやはり辛いこともたくさんある。

よく、ここの友人と話すのは、「人とのコミュニケーションは人生最大のチャレンジ」だということ。一時期、特に大学時代は、自分の好きな空間で好きな友人とだけ付き合っていればいいこともあった。でも、今はそうもいかない。地域に関われば関わるほど、人間関係は広がり、そこには出会いの喜びもあるけれど、そうでない挑戦も生まれる。

今日、心にずっしりくる出来事があった。
その相手が、何故私に今、そのメールと写真を送ってきたのか、いくら考えても分からない。私が逆の立場だったら、絶対にしないこと。受け取る相手の気持ちを考えれば、絶対に送らないメール。意図的に、心を傷つけるために送られたメール。人は、場合によってこんなにクールになれるものか。

自分に無い、いいものを持つ人に出会うと、もっと知り合いたいと思い、そういう部分を学べればと思う。小さなステップかもしれないけれど、自分の弱点、改善すべき点もある程度認識し、自分を磨くために努力しなければという気持ちは持っている。だからこそ、今日のような出来事が起きると、これは自分のカルマなのか、一体自分が何をしたのだろうと疑いたくなる。

落ち込む私を見て、友人のディランがスノーシューに行こうと誘ってくれた。自分が見つけた秘密の渓谷を見に行こうという。夕焼け空の下、1時間ほど森を歩くと、そこには沈んだ心にも響く風景があった。「私、ちょと叫ぶから」。目の前に広がる山に向かって、お腹の底から叫ぶ。きれいな景色に向かって言う言葉ではないかもしれないけど、雄大寛大なユーコンの森はきっと許してくれるはず。ちょっと、スッキリした。

前を向いて行くしかない。

2010年1月19日火曜日

Powder













快適な家を建てたから、これからの週末は家で薪割りしてれば満足、、、というわけにはやはりいかない。

雪不足に苦しんでいたユーコンにも、ようやく冬の女神が降りてきた。先々週末のドカ雪を受け、早速友人たちとユーコンとアラスカの国境があるホワイト・パスに1泊2日のウィンターキャンプ、パウダースキー三昧に出かける。

どっさり雪が積もったスプルースの森は、深々とした静けさ。微妙なバランスで雪をたたえる枝はそれぞれに個性を持った姿をし、いくら眺めていても飽きない。ウィンター・ワンダーランドに、私たちは吸い込まれるように足を踏み入れる。

今年初のバックカントリーで、息を切らしながらもグングン登る。タフな友人たちが先頭を切って雪を踏み固めてトレイルを作ってくれる。雲が切れ、雪山が顔を出す。「私たちは、何て美しい所に暮らしているんだろう、、、」私がしみじみ言うと、シャノンが「Yoshiはいっつも自然に感謝感嘆するよね」と言って笑った。そう。ここに何年住んでいようが、この景色を何度見ようが、その瞬間瞬間、自分がそこにいることに感謝せざるおえないほどに、ここは美しい場所だと思う。

そして、その場所を更に素晴らしい場所にしてくれるのが、こうして一緒に冒険できる友人たちがいること。写真でも分かるように、寒かろうが、ちょっと不便だろうが、皆、いつも笑顔。自分が好きなことをしているのだから当たり前かもしれないけれど、やはり皆でこういう楽しい空間を作り出せるのは、それぞれがポジティブで、それなりの経験と自信と目的があるからだろうと思う(いや、私のスキーの腕の話ではないけれど)。
ジョージが、「脚が痛いー」と叫びながら滑り降りてきた私に聞いた。「How's your life?」「Just lovely」

幸せは、シンプルな場所と瞬間にある。私は、そう思う。